第八號には八人のゲストをお迎えしました。特集「常識」には岩田憲明・海老正廣・藤田明・清水俊博の各氏。特集「藝能」には三人の女性ライター、木村幸・高来れい・長谷川忍の各氏。そして野嵜健秀さんには第六號と同じく愛書家を主人公にした短篇小説をご寄稿頂きました。
特集「常識」は、哲学的・理論的な考察と常識の状況論的分析という、二つのアプローチから議論が展開されています。現代を生きる我々の意識や課題を浮き彫りにする特集です。
特集「藝能」は、現代の日本とアジアの藝能界の現状を論じたものを中心に、バラエティ豊かな内容です。その中で、折口学の方法論に立って日本文化の基層にある海と藝能との関わりを追求した長岡千尋「海の藝能者」が異彩を放っています。
第八號から加藤功騎・西山純一・谷川望の三人が新同人として加わりました。全く個性の異なる三人は、今後弊誌の強力なメンバーになって行くことでしょう。
また、第八號には伊達青衝とKALが声優論を書いていますが、新同人の西山も声優ファンです。ゲストの岩田・野嵜両氏もアニメに造詣が深く、同人にもアニメや漫画等に詳しい者が複数おり、弊誌はさながらオタクの梁山泊(吹溜り)の様相を呈しています。
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