『奇魂』第五號

内容紹介


『奇魂』第五號表紙画像

坂本裕久追悼號。
特集は「日本の思想」と「映画」です。
『教養講座』が間に挟まったため、刊行までには少し間隔が空きましたが、三人のゲストをお招きし、新しい同人二人を迎えて、第五號も充実した内容になりました。
北島理司さん清水俊博さん中嶋康博さんのゲストの御三方は、それぞれ独自の視点を持った論者です。韓国のマイナー映画を中心に論じた清水俊博さんの「『韓国映画』の肌触り」は、映画誌の韓国映画特集でも滅多に読めないマニアックな評論です。
新加入の伊達青衝と千冬は前途有望な若手同人です。巻頭の伊達論文は、靖國問題の論点を整理し、全体を見渡した力作です。千冬は零號の高坂の議論を踏まえつつ、それとは異なる視点から、津田雅美の『彼氏彼女の事情』を論じています。
小説作品では、南北朝時代の周辺部にスポットライトを当てた嵯峨恭也、始皇帝暗殺に題材をとった河村真樹子が気を吐いています。
長岡千尋の國學研究の新連載は、國學の立場から日本人の生き方を論じるという、現代日本において稀有の試みです。
前號に引き続き、關涼朱の特集扉絵も見どころです。


目次

特集【日本の思想】

特集【映画】

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