文藝研究事務局

文藝研究事務局について


平成11年6月、その年の名古屋文化振興賞評論部門の入賞者、森利行と高坂相が授賞式で出会い、打ち上げの席で批評同人誌を創刊する話が持ち上がった。8月から同人募集を始め、高坂がそれまでに持っていたサブカルチャーネットワークの知友も合流し、翌年初頭の創刊を目指して準備を始めた。

発行所を文藝研究事務局、誌名を『奇魂』と命名し、同年10月1日、創刊準備號である零號の刊行を以て、同人誌として正式に発足した。

翌平成12年2月11日、創刊號を刊行。

平成17年以降『奇魂』は休刊中。

平成18年2月11日、『奇魂』の同人やゲスト執筆者に加え、新たな執筆者も参加して、ウェブ言論誌『論泉』を創刊。

高坂 相 …………

『奇魂』発行者。第1回マンガ評論新人賞、第15回名古屋文化振興賞評論部門にそれぞれ入賞。日本マンガ学会会員。24年組以来の少女漫画ファン。執筆分野は文藝批評・思想史・現代大衆文化論。

森 利行 …………

スペースデザイナー。第15回名古屋文化振興賞評論部門、第2回月刊ギャラリー美術評論公募にそれぞれ入賞。共著に『美術評論2002』。執筆分野は美術評論・社会論。『奇魂』の装丁デザインを担当している(平成17年退会)。

下川みく …………

SF・ミステリ・ファンタジー・歴史文学などエンタテインメント小説全般を博捜する読書人。第18回名古屋文化振興賞評論部門に入賞。執筆分野は現代大衆文学論。『奇魂』に〈みくのミステリ研究〉を連載中。

岩井繁夫 …………

歴史画を得意とする絵師。そのダイナミックな画風にはファンが多い。

プラム・S ………

古今東西、メジャー・インディーズを問わず、アイドル全般に詳しいディープなアイドルファン(マニア・オタク・ミーハー)。執筆分野はアイドル論。

嵯峨恭也 …………

『奇魂』には数少ない小説作者。歌舞伎・能ファン。ディープな南北朝ファンでもある。執筆分野は歴史小説・古典藝能論。歴史系同人誌に多数執筆。Webサイト『玻璃のつぶやき』運営者。

坂本裕久 …………

故人。第三號・第四號に執筆。日本とアジアの近代史に詳しい読書人で、特に大衆文化の考証には定評があった。平成14年1月21日没。執筆分野は近代史・大衆文化論。

上川 忍 …………

東洋史に詳しい読書人。執筆分野は東洋史・国際政治論。

河村真樹子 ………

嵯峨と並ぶ小説作者の二本柱。古代中国に取材した歴史小説、及び実存的テーマの現代小説を書く。ディープな河村隆一ファンでもある。執筆分野は歴史小説。

陳五郎 ……………

ブルースミュージシャン。偶然の出会いからケルト音楽にも関わっている。平成11年第二回オールジャパン天橋立ミュージックフェスティバル審査員特別賞、翌12年第三回オールジャパン天橋立ミュージックフェスティバルグランプリ受賞。執筆分野は音楽論。陳五郎の音楽情報は『みゅーず〜Traditional Celtic Music〜』へ。

長岡千尋 …………

歌人・國學者。近畿釈迢空会幹事、歌誌『霹靂(かむとき)』編集人、歌誌『日本歌人』選者、歌集に『晩春祭』『仙境異聞』など、共著に『大和文学散歩――萬葉と歴史の風土』『大和多武峯紀行――談山神社の歴史と文学散歩』。執筆分野は國學・歌論・宗教論及び幻想小説。

宮村直佳 …………

映画ファン。特に黒澤とキューブリックを景仰する。執筆分野は映画評論・演劇論・漫画論。Webサイト『宮村直佳兇状旅』運営者。

伊達青衝 …………

日本史に詳しい読書人。日本の伝統を掘り起こす作業にも取り組んでいる。声優ファン・鉄道ファンとしての顔も持つ。執筆分野は日本史・神道論。Webサイト『青空を想う』運営者。

千冬 ………………

文学なら英米文学(実存的SF小説・ミステリ)と澁澤龍彦と中井英夫、音楽ならブリティッシュロックと宇多田ヒカルが好きなミーハー的現代っ子。執筆分野は文学・漫画などに関するエッセイ。

KAL ……………

現代社会を支配する公式見解を、実証性・妥当性のある知識によって批判せんとする若き読書人。執筆分野は思想・文化・社会問題などに関するエッセイ。Webサイト『国士無双』運営者。

加藤功騎 …………

写真愛好家。執筆分野は写真評論、日常や地域社会をめぐる批評的エッセイ。Webサイト『眠る前の写真集』運営者。

ニッシー …………

自由主義を信条とする日本史に詳しい読書人。執筆分野は日本中世政治史・日本戦国史・日本家系論。声優ファンでもあり、Webサイト『VIENT〜そよ風の吹く街〜』運営者(平成17年退会)。

谷川 望 …………

証券トレーダー。執筆分野は経済事象を中心とした社会学的考察。

浦島太郎 …………

教育問題(子育てや、大人になった大学生教育も含む)・学問の本質・マンガ・国内出稼ぎと国内移民問題・世間問題・美意識と世直しなど、関心の範囲は多岐に亘る。執筆分野はそれらのテーマについての研究・批評。『なごや博学本舗』(トークライブ主催団体)スタッフとしても活動している。Webサイト『浦島太郎Web』運営者。

やましためぐみ …

研究対象は美術全般であるが、特にテーマにしているのは日本の近代絵画と彫刻、また美術館における教育普及。藝術文化と社会との関わり方、行政や企業などと藝術文化の良い関係とは何か、などにも関心がある。現代美術に到る表現の展開の検証もしたいと思っている。愛読する評論家は小林秀雄。日本の伝統文化(能楽・和歌など)にも最近接するようになった。第11回大伴家持大賞入賞。

文藝研究事務局では、『奇魂』の同人を募集しています。

同人誌は自らも表現者である同人が相互に読者になって切磋琢磨する研鑽の場です。表現の媒体を求めている人、そして自らも表現者である同人という良き読者を求めている表現意欲のある人を待っています。個人としての矜持を持った表現者であれば、ジャンル・年齢・国籍等は問いません。

興味を持たれた方はご連絡下さい。案内書をお送りします。

平成十五年十月六日に発売された雑誌『ダ・ヴィンチ』11月号「今月のえこひいき・ミニコミフリペの歩き方」のコーナーに、同人・宮村直佳による『奇魂』の紹介が掲載されました。

同誌のウェブサイトにも「今月のえこひいき」は掲載されています。


このサイトのコンテンツ

『奇魂』のサイトについて

Copyright(c) H14〜 Bungei Kenkyu Jimukyoku. All rights reserved.

サイトのアクセス概況

アクセスカウンタ